第16回失神研究会のご挨拶

 この度、第16回失神研究会の会長を務めさせて頂く、国立循環器病研究センター心臓血管内科の草野でございます。

 本研究会は、代表世話人の小林洋一先生が、平成22年に立ち上げられ、その後、コロナ禍を除き、毎年7月はじめに開催されています。私も第2回から参加させて頂いていますが、「失神」という病態は大変複雑で、循環器領域に限らず、必要とされる知識は神経内科、精神科、小児科など広い分野にまたがっており、この研究会は臨床医にとって大変重要な研究会だと感じています。昨今、不整脈ドクターを中心に、「失神外来」を掲げて積極的な診療を展開されている施設が増えてきていますが、わたしたち国立循環器病研究センターでも、2021年から「失神(気絶)外来」を立ち上げ、現在Brain-Heartチームとして、診断、治療に積極的に取り組んでおり、大変興味深い症例を経験させてもらっています。

 今年は、ハイブリッド開催とさせて頂きますが、是非多くのドクターに参加して頂き、失神診療について最新の知見や専門医の意見をお聞きいただき、先生方の診療の補助となりますよう実り多い研究会にしたいと思っております。ご参加の程、何卒よろしくお願い申し上げます。

第16回失神研究会
会長 草野 研吾
国立循環器病研究センター心臓血管内科