第14回失神研究会のご挨拶

 失神研究会は今年で14回目を迎えます。私は、第1回 失神研究会から参加しています。この度の会を迎えるにあたり、第1回からのプログラムを確認していくと、段々と演題が複雑になり、高度になり、会を重ねるたびに、面白さを増していくのがわかりました。失神研究会はこの14年間、成長を続けてきたのだと思います。失神という一つの症状に対して真剣に議論し、解決していこうとする研究会です。厳しい議論もあります。また、刺激的な、素晴らしい内容にも多く出会える場でもあります。それほど熱い会場となるのは、長年、不整脈疾患や失神診療に真剣に向き合ってこられた先生方が、ここに集結されているからこそ、だと思います。私自身にとって、失神研究会への参加は、実は、1年間で最も緊張し、恐ろしい時間でした。一方で、これまで最も成長させてくれた、たくさんのアイデアを与えてくれた、特別な研究会でもあります。失神研究会の存在には感謝しかありません。日本にはたくさんの学会や研究会がありますが、この「失神研究会」は唯一無二の存在ではないかと感じています。

 是非、チャレンジする気持ちで参加して頂きたいです。そして、一緒にこの時間を楽しみましょう。今回もまた、ご参加いただいた皆さまに驚きと、新しい発見がありますことを願っています。皆さまにとっても、1年に1回の特別な研究会になりますように!

第14回失神研究会
会長 河野 律子
産業医科大学医学部不整脈先端治療学