失神研究会

代表世話人挨拶

失神は原因が幅広く、かつ、多数の因子が重なるので解明が難しく、原因不明とされてしまう症例も数多くいます。失神の予後は突然死につながる生命予後の悪いものから良いものまで様々であること、たとえ生命予後が良好といえども外傷の発生率は高く、再発率も高いことから、原因を究め的確な治療を施すことが急務であります。しかし、本邦では失神の重要性の認識は低く、診断法も確立されてはいませんでした。そのような状況の中で、ようやく循環器学会が失神ガイドライン「失神の診断・治療ガイドライン」を発表しました。また、植込み型ループ心電レコーダーが保険適応となり、失神に対する関心が高まりつつあります。しかし、未だ重要な失神の検査であるチルト試験が保険で認められていないなど、まだまだ失神に対する認識は不十分であるといえます。このような背景から、失神を幅広い分野の視点に立ち議論する目的で「失神研究会」を立ち上げることとなりました。この研究会で十分な討議を行い、失神の正確な診断と的確な治療法がなされるよう各分野の専門家の皆様にお願いする次第です。

平成22年1月

昭和大学医学部 特任教授
昭和大学病院  副院長
昭和大学病院  医療安全部門 部門長
       代表世話人 小林 洋一